シマトネリコ

シマトネリコ（しまとねりこ、学名: Cinnamomum camphora）は、クスノキ科に属する広葉樹で、東南アジア原産の樹木です。以下に、シマトネリコに関するいくつかの基本的な情報を紹介します。

葉

シマトネリコの葉は対生し、単葉で縁には鋸歯（きょし）があります。葉は光沢があり、通常は深緑色です。

樹皮

若い樹皮は滑らかで灰色から茶色をしており、成熟すると縦に割れてくるような模様が現れます。

花

シマトネリコは小さな花を咲かせ、クリーム色から緑色の花序が枝に密生します。

分布

シマトネリコは主に東南アジア原産で、日本や中国、台湾、ベトナムなどで見られます。また、オーストラリアやニュージーランド、アメリカの一部にも導入されています。

環境

この樹木は様々な環境に適応でき、低地から山地まで広い範囲で見られます。耐寒性があり、比較的適応範囲が広いです。

木材

シマトネリコの木材は堅くて重いため、建築や家具、工芸品などに利用されます。また、薬用としても使用されています。

化粧品や香料

シマトネリコの精油（特に樹木の葉から得られる）には、キャンファーと呼ばれる成分が含まれており、これは化粧品や香料に使用されることがあります。

伝統医療

キャンファーは伝統的な医療やアロマセラピーにおいても利用され、清涼感をもたらす効果があります。

注意点

シマトネリコの一部の部位には毒性があり、食用には適していません。また、特に精油などを使用する際には注意が必要です。
シマトネリコはその木材や精油、そして特有の香りによって、さまざまな分野で利用されています。景観樹や工業用途だけでなく、伝統的な利用法も広く存在します。

剪定

剪定は3月と8月から9月。伸びすぎた枝や混みすぎた枝を間引くように剪定します。