ハダニ

発生しやすい樹種

ハダニは、広葉樹や針葉樹を含む多くの樹種に発生します。特に、果樹、野菜、庭木、花卉などに多く見られます。代表的な樹種には、リンゴ、ナシ、イチゴ、トマト、バラなどがあります。

病状・被害

ハダニは、植物の葉の裏面に付着し、吸汁を行います。一般的な被害としては、以下のような症状が見られます：

葉の黄変: ハダニによる吸汁によって、植物の葉が黄変し、乾燥することがあります。
葉の萎れ: ハダニの吸汁によって、植物の葉が萎れることがあります。
糸状の巣: ハダニが繁殖すると、葉の裏面に細かい糸状の巣が形成されることがあります。

主な対処法

ハダニの対処法には、以下のようなものがあります：

水洗い: 植物の葉裏を水洗いして、ハダニを洗い流すことが有効です。特に高圧洗浄機や水をよく噴射するホースを用いると効果的です。
天敵の導入: ハダニの天敵となる捕食性の昆虫やダニを庭園に導入することで、天敵による自然な駆除を促進します。
農薬の使用: ハダニに効果的な殺虫剤や殺ダニ剤を使用することがあります。ピレスロイド系や有機リン系などが一般的に使用されます。

薬剤の利用

薬剤の使用に際しては、安全性や効果を考慮して適切な薬剤を選択し、正しい使用方法に従うことが重要です。また、ハダニが抵抗性を持つことがあるため、異なる薬剤を交互に使用することが推奨されることもあります。

ハダニの発生に対処するためには、早期の発見と迅速な対応が重要です。また、予防措置として、植物の健康を維持し、適切な管理を行うことも効果的です。